ヴィヴィアンの財布とバッグを買った
先週末、母と妹と、女3人でアウトレットモールに行ってきた。娘は夫とお留守番。
娘を気遣いながらの買い物じゃないので、はかどるはかどる。財布が火を噴いた。
買い物ってこんなに楽しかったっけ?という感じではしゃいでしまった。
私と妹は、母のネックレス選びに長時間付き合ったというのに、私のお目当のヴィヴィアンに入った途端つまらなさそうな顔全開の母。
さっきまでのあのテンションはどこへ?というか人間ってこんなに「無」を顔で表現できるのね。おかしくてたまらない。
私と母は本当に服の趣味が合わない。
それなのに母は自分の好きな服を着せたがり、私は反発した。
こう書くと押し付けのひどい母みたいだけど、私の服の趣味は相当に奇抜だった為、無理もなかった。頭に包帯を巻いて、目の周りを黒く塗り、口紅も黒…。着たいと思う服はとても高かったり、そもそも存在しなかったりで、私がデザインして母が作ってくれることもよくあった。
一緒に布地を買いに行って、採寸してパターン起こして…当時働いていてPTAの役員もしていて忙しかっただろうに。
うーん。
私が成人して、親元から離れて暮らしても、母の趣味の服を送ってきた。全く興味のないシャネルのスーツとか。でもバーバリーのコートやバッグは私も大変気に入り、愛用していた。
そう、たまに大当たりするから断れない、いやらしい私。
それでも、自分で選んだ自分の好きな服を自分で買いたいからもう服は買ってこないでと言った。
そこまで言ってもたまに買ってくるし、着ない服をクローゼットにしまいたくはないけど、買い物は母の生きがいでもあるので、あまり買わないでよ、と言いながらたまに着る。
「本能」の時くらいまで椎名林檎を聴くことができなかったように、「NANA」を読んでると人にあまり言えなかったように、ヴィヴィアンウエストウッドに近づけなかった。
今は「丸の内サディスティック」が好きだと感じるし、NANAの続きはちょっと気になるし、ヴィヴィアンのショップに気軽に入れるようになった。
自分の好きなものを把握するのはとても大事なことで、好きな物を身に付ける、所有する喜びを今更ながらかみしめている。まだ手探りでもあるけれど。
不安定ながらも、収入も割と見合ってきたし、あとはもう少し痩せられるともっと幸せだろうなぁ!
ヴィヴィアンで「財布って人に買ってもらうといいらしいよ!」と母をそそのかすと、買ってくれた。
とてもうれしかった。
夫と娘にも服やら靴やらドッサリ買って帰った。(これは自分で。主にGAPで)